運動器リハビリ

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ロコモティブ ・シンドローム(ロコモ)について

ロコモとは運動器(筋肉、骨、関節、神経)の障害により要介護になるリスクの高い状態です。日本人の平均寿命は女性87.3歳、男性82.3歳(2018)であり世界的にも高い水準ですが、自立した生活のできる健康寿命は女性で12歳、男性で8歳短く介護が必要な状態が長いことを示していて決してよい数字とは言えません。健康寿命をのばすには、運動器の障害の予防が必要になります。運動器の障害は、大きく運動器自体の疾患と加齢による運動器機能不全の2つがあります。運動器の疾患には変形性関節症や骨粗鬆症に伴う関節、脊椎の変形、脊柱管狭窄症などがあり、これらにより移動能力が低下、骨折で寝たきりになります。また加齢による運動器不全は筋力低下、バランス力の低下により移動能力の低下、転倒で骨折を生じて要介護状態になります。

ロコモを予防するには、変形性関節症や骨粗鬆症を進行させないこと、筋力低下、バランス力の低下を防ぐことが必要になります。疾患に対してはそれぞれに対して治療が必要ですが、筋力、バランス力に対しては運動習慣を作ることが大切です。肥満対策、筋肉の増加、骨を丈夫にするための栄養補給が大切になります。タンパク質やビタミンの摂取は若い頃以上に必要です。
当院ではロコモ対策としての運動指導、栄養指導を行っています。